- 賃貸だけど、フローリングってどうしてるの?カーペットやラグを敷くべき?
- フローリングに何も敷かないのって賃貸的に問題ない?
- フローリングに何も敷かなくてもへこみや傷がつきにくい方法を教えて!
フローリングにカーペットやラグを敷くと「カビが生えたりするからできれば敷きたくない!」という人が多いです。ただ、何かを敷いとかないと床に傷ができそう…という理由から結局敷いたままで放置することも。
私はフローリングに絨毯等を敷くことをやめて3年以上経過しました。その間引っ越しもしましたが、床の損傷で費用を請求されたことはありません。もちろん私も最初はカーペットやラグを使って生活していましたが、カビや掃除しにくさの悩みが絶えませんでした。
そこで本記事では、フローリングに何も敷かない場合の傷やへこみ防止方法について紹介します。
この記事を読めば、フローリングに敷いている邪魔なカーペットやラグを捨てる勇気が湧いてきますよ!

フローリングに敷くのではなく、家具ごとにへこみを防止する物を取り付ける!
賃貸でフローリングに何も敷かないとどうなるのか
早速、賃貸でフローリングに何も敷かないとどうなるのか実体験をもとに紹介します。
何も敷かなくても問題はない
結論から言えば、フローリングに何も敷かなくても問題ないです。
私はフローリングにカーペット等を敷かずに生活していますが、引っ越しの際退去費用を追加で請求されたことはないです。
よって「床にはカーペットやラグを敷くもの」という固定観念は特に必要ないでしょう。
大事なのは床を傷つけないこと
ただ、床に大きな傷やへこみがあれば、状況は変わります。もし退去時にそのような箇所があれば、追加で費用を請求される恐れも。
よって、大事なのは「カーペットとかは敷かなくても、床を傷つけない対策はしておく」ということ。借りている家なので、大きな傷ができないよう、対策は講じておきましょう。
フローリングに何も敷かないメリット
では、フローリングに絨毯などを何も敷かないとどのようなメリットがあるのでしょうか。
カビを防止できる
1つ目のメリットはカビの防止。カーペットやラグの下は湿気だらけでカビが発生しやすいから、敷かないことで防止できるわけです。
カーペットやラグに限らず、フロアタイルやクッションフロアも同様。いったん敷いてしまうと敷きっぱなしになり、その下がカビの温床に。
私も絨毯を敷いていた時はカビが生えてましたね。カビを取り除くのにかなり床を擦った覚えがあります。
よって、カビを作りたくない人は床に何も敷かないのが良い選択でしょう。
床が掃除しやすくなる
フローリングに何も敷かないことで床が掃除しやすいのも大きなメリット。
例えばカーペットを敷いていると、確実に髪の毛がカーペットに絡まりますよね。あの絡まった毛を掃除するのは大変です。
一方で床に何も敷いていないと、もし髪の毛が落ちたとしても床に落ちるだけなので絡まることがない。よって、床にカーペット等があるのとないのとでは掃除のしやすさが雲泥の差です。
フローリングに何も敷かないデメリット
フローリングに何も敷かないことでデメリットもあるので書いていきます。
冬は床の冷たさを感じる
床に何も敷いていないと、冬の寒い時期に床のひんやりとした冷たさを感じるデメリットがあります。フローリングが木質系だとより冷たさを感じるでしょう。
ただ、この冷たさは室温が寒いから来るもの。室温が暖房等で一定の温度になれば床も温まり、冷たさをあまり感じなくなるでしょう。
よって、床の冷たさが嫌なら室温を温めるようにしましょう。
何も対策しないとフローリングに家具の跡が付く
フローリングに何も敷かず、何の対策もしなければ、重い家具の下の床がへこんでしまいます。
例えば冷蔵庫。冷蔵庫は非常に重いので、何かしら対策をしておかないと床にへこみがついてしまうことも。
この辺りの対策については、フローリングのへこみを防止する方法で詳しく書いています。
フローリングにへこみができる理由
では、なぜフローリングにへこみや傷が出来てしまうのでしょうか。
1点に重さが集中しているから
大きな理由としては「家具の重さ」です。家具は重い上にそんなに移動することがないですよね。ずっと同じ場所に重たいものを置いていると、その重みで床がへこんでしまうのです。
よって、フローリングの一定の箇所に家具の重みが集中することで、へこみや傷のできる原因になります。
フローリングのへこみを防止する方法
では、どのようにしてフローリングのへこみは防止できるのでしょうか。
床材には大きく3種類あり、木質系のフローリング(無垢、複合)・クッションフロア・フロアタイルです。
木質系フローリング(無垢) | 木質系フローリング(複合) | クッションフロア | フロアタイル | |
---|---|---|---|---|
素材 | 天然木材 | 合板+天然木やシート | 塩化ビニール | 塩化ビニール等 |
見た目 | 本物の木の風合い、温かみ | 木に似た見た目、均一 | 木や石の模擬プリント | 石や木のリアルな質感 |
耐久性 | 傷、湿気に弱い | やや強い | 中程度、傷つきやすい | 高い |
耐水性 | 低い | 中程度 | 高い | 非常に高い |
価格 | 高価格 | 中~高価格 | 低価格 | 中価格 |
メリット | 自然な質感、高級感、経年変化が楽しめる | 木の風合いで安定性高い、施工やメンテが比較的簡単 | 安価で施工簡単、水回りに最適 | 耐久性、耐水性抜群、デザイン豊富 |
デメリット | 湿気や傷に弱い、メンテナンス必要 | 無垢ほどの高級感なし、表面の薄い層が傷つく場合も | 傷つきやすく寿命短め、安っぽく見える場合も | 硬く冷たい感触、天然素材の風合いなし |
上記のどの床材でも、ここに書いてある方法である程度、床のへこみを予防できます。
家具にへこみ防止カバーを取り付ける
家具にカバーを取り付けることで床のへこみを防止できます。へこみ防止カバーがクッションとなり、フローリングへの負担を軽減してくれるから。
私は家具ごとに以下のカバーを敷いています。
サイズが合えば何でもOKですが、個人的には色々試した結果、上記製品が最もへこみを防止してくれるアイテムだと感じます。
自由にカットできますし、以下のような感じでしっかりへこみを防止してくれていますね。
よって、フローリングに何か敷かなくても、家具ごとにへこみ防止カバーを取り付ければ賃貸でも床の傷やへこみを防止できます。
冷蔵庫は冷蔵庫マットを敷く
家の中で最も重い家電と言えば「冷蔵庫」と言う人も多いはず。冷蔵庫には冷蔵庫マットを敷いて床のへこみを防止しましょう。
私は引っ越しの際、冷蔵庫が届く前にあらかじめ敷いておきました。もし「現状、冷蔵庫の下には何も敷いていない」という人は、2人がかりで冷蔵庫を傾けながら敷けばうまく敷けますよ。
キャスター付き家具はよく移動させるならあり
キャスター付きの家具は場所をよく変えるのなら床の凹みは防止できます。場所を変えることで1点に重さが集中しにくいから。
キャスター付きの家具には結構な量の物を入れるので、重みがあります。そのため、移動させなければ床にキャスターの跡がついてしまうことも。さらにキャスターにカバー等をつけるわけにもいかない。キャスターが回らなくなるから。
よって、キャスター付きの家具は頻繁に移動させる物を置き、キャスターを毎日動かしてへこみを防止しましょう。
ラグやカーペットを敷くなら部分的に
もし「どうしてもラグやカーペットを敷きたい…」という場合、部分的に敷くのをおすすめします。部分的ならコンパクトで洗いやすいし、カビができにくいから。
例えば「テーブルと椅子の下だけ」とか。その部分だけラグを敷けば、少し家具を移動させるだけでラグを洗えますよね。もちろん床のへこみも防止できます。頻繁に洗えばラグやカーペットの下のカビも防止できます。
ラグやカーペットも色んな種類があり、丸洗いできるものも多いです。小さければ小さいほど洗濯機に入りやすいし、部分的にラグ等を敷きたい人はありですね。
ただ、個人的にはフローリングにカーペットは必要ないと思っています。掃除しにくさの面から敷いていません。家具ごとのへこみ防止カバーでへこみ対策は事足りますね。
ワックスがけ
ワックスがけは床を保護する効果があるため、床の凹みを防止するのに有効です。
フローリング用のワックスが売っているのでフローリング用ワックスを使います。塗る前に床の汚れや異物を取り除いてから塗りましょう。
ただ、個人的にはワックスがけはめんどくさいのでしていません。ワックスがけしなくても家具にカバーをつける方が楽に防止できます。
フローリングにできたへこみの直し方
仮に「フローリングにへこみが出来てしまった…」という場合はどのようにすればへこみを直せるのでしょうか。賃貸におけるフローリングの傷やへこみの直し方を書いていきます。
家具を移動させてしばらく放置する
「家具を置いていた場所にへこみができた」という場合、家具を移動させてしばらく様子を見ることでへこみが解消されることも。
食器棚やテーブルなど、重ための家具は頑張れば何とか動かせます。ずっと置いていた場所から少しだけ移動させてみましょう。少しズラすくらいの感覚でOKです。
そこから数日放置して再度へこみの部分を見てみます。へこみが浅ければ、それだけでへこみが直りますね。
低温のドライヤーで温める
低温のドライヤーで温めるとへこみが解消されることがあります。私も実際にやってみました。
【ドライヤー前】
【ドライヤー後】
正直、へこみは解消されませんでした。3分ほどドライヤーをあてましたがへこみは変わっていません。
フローリングやへこみの深さによってはドライヤーの熱でへこみが解消されることがあるようです。もし、へこみが気になるならやってみる価値はあるかもです。
高温だと床をさらに傷める可能性があるので、床から少し離して低温で行うようにしましょう。
賃貸物件のフローリングに関するルール
最後に賃貸物件のフローリングの傷やへこみに関するルールについて確認しておきます。
賃貸借契約書の内容を確認する
フローリングの傷やへこみについては賃貸借契約書に書いてあるので確認しましょう。
私も確認してみると「修理等」の部分に「フロアシート等の損耗による修理は借主負担」とありました。
契約書的には借主がすべて負担するような感じですが、正直運です。私は今まで5回引っ越ししてきましたが、床の傷を指摘されたことはありません。家具にカバーをつけておらず、床が少し凹んでいる時もありましたが、退去時は何も言われませんでしたね。
よって、契約書にどう書いてあるかは参考程度。参考程度ですが、退去時に持っておく知識としては確認しておきたい事項です。
取り外せないものは使用しない
退去時に問題にならないよう、取り付けると外せないような床のシート等は使用しないようにしましょう。退去時に取り外せていないと、借主負担で費用を追加で請求されてしまう恐れがあります。
のりなどで貼り付けるタイプのものだと、外す際に元の床が剥がれたりしたら最悪ですよね。よって、できるだけ元の床を維持できるもので工夫しましょう。
へこみは問題ないことが多いが予防することは大切
これまで5回引っ越ししてきた経験上、退去時に床のへこみで費用を請求されたことはないです。よって、そこまで大きな傷やへこみでなければ、経年劣化で通常損耗となり、何も言われないことが多いでしょう。
ただ、へこみを作らないことは大切。できる限り、フローリングにへこみや傷を作らない努力は継続しましょう。
少なくとも、賃貸のフローリング傷を気にしないとか傷だらけの状態を放置するのは良くないです。できる限りの対策を講じましょう。
フローリングは家具ごとにカバーを取り付けて対策
今回は賃貸のフローリングに何も敷かない場合、どのようにして傷やへこみを防止するのか紹介しました。
賃貸でも床にカーペット等を敷かなくても何も問題ないです。ただ、重たい家具にカバー等を取り付けてへこみを防止する対策を取りことは大切。
フローリングに何も敷かないことで湿気が溜まりにくく、カビを防止できます。また、床に何もないので床掃除もかなりしやすいです。
もしフローリングにへこみができてしまったら、いったん家具を移動させて数日様子を見ましょう。へこみができたてなら、へこみが解消されることもあります。
フローリングに何も敷きたくない人は、本記事を参考に、へこみの対策をしてみてくださいね!