- iPadを使ってペーパーレスで勉強したいけどどれを使えばいいかわからない
- iPadで勉強してみたけど頭に入らないのでやめた…
- iPadは高機能だから勉強用にはいらないって聞いたけど本当?
iPadを使って勉強を始めてみたいけど、どのiPadを購入し、どのように勉強すれば良いかわからない。そして、今までと同様に結局紙のまま勉強するケースが多いです。
私は、iPadで完結する勉強方法を通じて、簿記2級とFP2級に1発合格しました。iPad購入前まで「勉強するためにiPadを購入するのはもったいないのでは…」という不安を抱えていました。
そこで、本記事ではiPadで勉強を始めようか悩んでいる方にiPadで勉強する方法からどのiPadが勉強に適しているかまで解説します。
この記事を読めば、どのiPadを購入すればよいかという悩みが消え、iPadでの勉強の一歩を踏み出せるでしょう。
紙よりもiPadで勉強するのが効率的。また、勉強に最適なiPadは、画面の最も大きい「iPad Pro」。アプリはGoodNotes6とKindle、Adobe Scanを駆使して勉強効率を上げることが大切です。
今回勉強していくYouTube動画(iPadの勉強方法)
今回は上記のYouTube動画で勉強していきます。YMKさんの動画です。
YMK / iPadで生活を少し豊かに
YMKさんはiPadの勉強方法を発信しているYouTuber。iPadの勉強方法に関する書籍も出されています。また、TOEIC930点や宅建を含む10以上の資格を取得されており、すべてiPadを使って勉強されています。
そんなYMKさんから「iPad勉強術」を学んでいきましょう。この動画1本で1からiPad勉強方法がわかり、資格取得に結び付けられます。実際私もこの動画を参考にiPadで勉強し、簿記2級とFP2級に合格しています。
iPadで勉強する際に必要なもの:必須アイテム一覧
いうまでもなく、iPadは必要です。その他にも必要なものは下記のとおり。仮に紙で勉強している時と対応するものを一覧で示しておきます。
紙の勉強で必要なもの | iPad勉強で必要なもの |
ノート | iPad、GoodNotes6(アプリ) |
参考書、問題集、教科書 | Kindle |
ペン | Apple Pencil |
まず、紙の勉強で必ず利用するノートですが、こちらはiPadにあるGoodNotes6というノートアプリで代用します。GoodNotes6は買い切り型のアプリで、1500円という安さ。買い切り型とは、サブスクリプションのように月額料金が発生せず、1回払ったら終わり。つまり、1500円払えば永遠に使える神アプリなのです。無料版もありますが、使える機能が限定的で勉強するには向かないので、勉強として使うなら確実に有料版を購入しましょう。
Goodnotes 6
Time Base Technology Limited無料posted withアプリーチ
また、GoodNotes6はAIの機能を搭載したサブスクリプション版も購入できます。しかし、勉強として使うのであればGoodNotes6の買い切り版で十分なので安心してください。
続いて、参考書・問題集についてはKindleで購入します。「Kindle本がない場合どうすればいい?」という点に関しては、Kindle本がある書籍を購入しましょう。本サイトで紹介する参考書や問題集などの書籍はすべてKindle本があるので安心してください。iPadを購入したのなら参考書を紙、ノートをiPadなど、紙とiPadで使い分けて併用するのはやめましょう。せっかくのiPad勉強が非常に非効率になるからです。電子書籍を購入し、iPad上で勉強を完結させるのが効率も良く、iPadの機能を活かして勉強できます。
そして、ペンはApple Pencil。Apple Pencil以外にもよく似た格安のペンが販売されていますが、Apple純正のApple Pencilにしましょう。理由は使いやすさです。Apple Pencil以外にはダブルタッチ機能(先端近くをダブルタッチするとペン機能から消しゴム機能に変わる)がなかったりします。
これは実際使ってみると結構なストレス。いちいちiPad上で消しゴムの切り替えボタンを押さないと消しゴムに切り替わらない。それがApple Pencilだと先端近くを指先で「トントン」とタッチするだけで切り替わる。スピードの差は歴然ですよね。
つまり、iPad勉強に必要なのは
- iPad
- GoodNotes6
- Kindle
- Apple Pencil
です。初期投資の予算は合計20万くらいでしょうか。実際私もそのくらいかかってます。資格は取れましたし、現在もすべて毎日使っているので、後悔はありません。
iPad勉強の必須アイテム:Kindleについて
勉強の参考書や問題集はKindle本といういわれる、電子書籍を使います。ここでは、その使い方や購入方法をみていきましょう。
iPadでのKindle本の購入の仕方
iPadを購入したらすぐにKindleアプリをいれましょう。
Kindle
AMZN Mobile LLC無料posted withアプリーチ
そこからKindle本を購入しますが、アプリ上ではKindle本を購入できないので注意してください。AmazonのKindleストアから購入します。こちらの検索ボックスに購入したい書籍の名前をいれて検索。
Kindle版は紙の書籍よりも安いのが、お得感もあってうれしいです。Kindle本の購入はこのような形で行います。
あとはKindleアプリを開き、書籍をダウンロードして開きましょう。ダウンロードはWi-Fi環境だと一瞬でおわります。
iPadでKindle本をGoodNotes6にうつす
「Kindleで参考書買ったしいっぱい書き込んで勉強や!」と考えている方。ちょっと待ってください。実はKindle上にアップルペンシルで書き込むことはできないのです。
そのため、「Kindle本のスクショをノートにうつす」という工程が必須。
具体的にいえば下記の工程が必要です。
- STEP1Kindle本のスクショKindle本の参考書や問題集で必要な個所のスクショを撮る
- STEP2スクショをPDFへAdobe Scanで撮ったスクショをPDF化
- STEP3PDFをノートへPDF編集したものをGoodNotes6に取り込む
先にいっておくと、この工程は結構面倒です。ただ、1回やってしまえば最強のノートができあがるので踏ん張ってください!
ちなみに私が簿記とFPの勉強していた時は、問題集だけスクショしてGoodNotes6にうつしてました。YMKさんもいわれていますが、一気にスクショするとスクショだけで疲れてしまうので「その日取り組む量」だけスクショすれば、ストレスなく進められます。
iPadでのスクショの効率的な撮り方は下記2とおりが有効です。
- アップルペンシルで左下から右上へなぞる
- Assistive Touch機能を使う
私は両方のパターンで試しましたが、それほど大きくスピードに差はないです。アップルペンシルでスクショを撮るのは簡単で、左下から右上へなぞるだけ。下記動画のような感じ。
一方でAssistive Touch機能を使うとこんな感じ。
Assistive Touchの方がわずかに早いという感じでしょうか。Assistive TouchはiPad設定が必要なので、別で解説します。
iPadのAssistive Touch機能でスクショを撮る
YMKさんの動画をここからみてください。
Assistive Touchの設定方法は下記のとおりです。
- iPadの設定を開く
- アクセスビリティを開く
- タッチを開く
- Assistive Touchをオンにする
- シングルタップにスクリーンショットを設定
上記設定をしてみるとわかりますが、Assistive Touchのオンオフを切り替えるのにいちいちiPadの設定までいかないといけないので面倒です。そこでiPadに標準でインストールされているアプリ「ショートカット」を利用します。
まず、下記リンクからYMKさんが作成した「AssistiveTouchの切り替え」というショートカットをダウンロードします。その後は以下の手順です。
YMKさんの「Assistive Touch切り替え」ショートカットをダウンロード
- ショートカットアプリを開いて「Assistive Touch」と検索
- 出てきたショートカットを長押しして、詳細をタップ
- ホーム画面に追加をタップ
- 右上の追加をタップ
上記手順を踏めば、このような感じで一瞬でAssistive Touchのオンオフを切り替えられます。下記動画の最初に出てくる白いボタンのようなものがAssistive Touchです。
Adobe ScanでスクショをPDFに変える
YMKさんはAdobe Scanで一枚一枚撮ったスクショをPDFに変換する作業をAdobe Scanというアプリを使って行っています。なぜそのような作業が必要なのでしょうか。
それは、iPadで撮ったスクショは画像ファイルで、PDFではないから。つまり「文字として認識してくれない」デメリットがあります。
例えば、Web上で画像ファイルを開いたとしましょう。その際にCtrl+Fを押して検索窓を開きます。そこで画像に書いてある文字を検索しても引っかかりません。
一方でPDFファイルはどうでしょう。PDFをWeb上で開いて、再度検索し、PDF上の文字を検索してみると、あら不思議。検索した文字が検索に引っかかります。
この「書かれている文字をきちんと文字として認識しないこと」がiPadでスクショを撮った画像ファイルのデメリットです。
よって、PDF化するメリットは大きく、GoodNotes6にアップロードした時も同じ。例えば、GoodNotes6内で検索機能が使えるようになり、単語で検索が可能になります。勉強しているとよく「~って単語どこに載ってたっけ?」ということよくありますよね。その際に、指定の単語をGoodNotes6内の検索窓に入れれば一瞬でその場所に飛べるということです。
手順は下記のとおり。ここからみてもらうと作業可能です。
Adobe Scanの無料プランだと一気に25ページまでしか共有できません。そのため「どこまで共有したっけな?」ということがよく起こります。「今回はここまで共有する!」という区別をしっかりつけておかないと同じページを共有することになります。その際は、不要なページだけ削除できるので安心してください。GoodNotes6の「ページをゴミ箱に移動」から削除します。
ここまでしてやっと勉強開始です。慣れれば10分くらいでしょうか。今日勉強するところだけスクショを撮ればいいので、それならすぐ終わります。
まちがえても参考書とか問題集を一気に全部スクショしようと思わないでくださいね。めちゃしんどいです。自分が今日勉強したいと思うところだけスクショするのがコツですかね。
あと、YMKさんの動画内ではGoodNotes6の表紙とかも変えてます。ここはお好みで良いと思います。私は面倒だと感じたので、タイトルだけ変えて、表紙はそのまま。勉強の効率さえあがればOKですから。
ちなみにAdobe Scanでは、紙で購入した本を電子化することも可能です。例えば、「Kindle本がなくて、紙の参考書や問題集しか見当たらない…」みたいな時。そして、その参考書や問題集じゃないといけない時。そのような時はAdobe Scanで以下のボタンを押せば、カメラモードに切り替わり、紙の書籍を電子化できるので試してみてください!
iPadで効率良く勉強するテクニック・方法
続いて、YMKさんが推している勉強テクニックです。自分が「これは役立つ」と思ったものだけ取り入れてください。
YMKさんの動画ではGoodNotesのことをGoodNotes5といわれていますが、それは動画が公開された当時のこと。現在ではGoodNotes6が最新のGoodNotesです。
iPad勉強方法①:GoodNotes6で文字検索
GoodNotes6の左上、虫眼鏡のマークから検索すると、その文字に一気に飛べます。ここで先ほど「Adobe ScanでスクショをPDFに変える」の部分でも解説した処理が活きるんですね。
ちなみに「Adobe ScanでスクショをPDFにかえる」。この処理はOCR処理ともいわれ、文字として識別できるようにすることです。
私はこのテクニックは「使うしかない」レベルで激推しします。私のような「記憶力最低レベル」の人間は、一度学んだことを一瞬で忘れるスキルがあります。
そのため「すぐに忘れる」→「思い出す」という作業を何度も繰り返さなければなりません。そこで役立つのがこの機能。GoodNotes6にアクセスし、わずかに覚えている単語を検索窓にいれる。そして「どんなことが書いてあったか」を網羅的に復習するのです。
上記のような使い方でGoodNotes6の文字検索機能は大活躍しました。動画はここからみてください。
iPad勉強方法②:間違えた問題の徹底管理
紙の勉強でも間違えた問題にチェックを入れて復習の効率をあげることってよくしますよね。それがiPadでも可能なうえ、さらに効率よくしてくれます。それが、勉強テク②の「間違えた問題の徹底管理」。動画はここからみてください。
紙の本で管理していると、間違えた問題に一瞬で飛ぶことって難しくないですか?例えば「3回間違えた箇所」のページを開こうと思っても、付箋が山盛りで区別しずらかったり、みにくいことが多いです。
それがiPadでは一瞬です。GoodNotes6内で「xx」や「ss」などの記号をつけておき、それを検索窓にいれるだけ。記号は自分がわかれば何でもOK。例えば私は下記のような感じで取り組んでいました。
GoodNotes6内でこの記号(xxとかss)をどうやって作るのかはここから動画をみてください。
手順を下記に書き出しておきます。
- GoodNotes6でテキストツールを選択
- ノートの任意の場所をタップし、カーソルを表示させる
- 任意のテキスト(「1X」や「XX」など)を入力
- GoodNotes6の「なげなわツール」でスタンプを囲む
- 囲んだら「要素を追加」を選択
- 新規コレクションを選択し、タイトルを入力
- 右上の作成をタップ
上記手順で完成です。あとはGoodNotes6の星の部分を選択して間違えた問題にスタンプを押していってください。
実際、この勉強テク②も「使うしかない」と思います。私の場合、間違えた問題が多すぎてスタンプだらけになりましたが大丈夫。検索で求めていた箇所に一瞬でジャンプできるのです。
iPad勉強方法③:復習タイミングの自動管理
勉強したことをすぐに脳内で取り出せる「知識」に変えるには復習が必須です。有名なエビングハウスの忘却曲線※では
- 1日後には74%
- 1週間後には77%
- 1か月後には79%
忘れるとされています。そのため、知識を記憶に定着させるためには「振り返り」と「復習」が重要です。
※ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが、人間の長期記憶について研究した結果、提唱された考え方
そんな重要な復習ですが、タイミングは個人差があるのでこちらもやはり「自分のペース」で復習するのが大切です。
YMKさんが作成しているショートカットでは、「14日で5回復習」という内容が文字を1回入力するだけで、カレンダーに自動で反映されます。
例えば、紙ベースの勉強をしていると「今日勉強した内容をいつ復習するか」を手書きで手帳とかに書き込まないといけませんよね。それが、このテクニックを使えば、5秒ほどで14日先の復習予定までカレンダーに入れられます。ちきんと通知もiPadに届きますし、カレンダーにも自動で入るので、復習を忘れれることがありません。最適なタイミングで効率的に復習し、知識を身につけられます。
このテクを使うにはiPadの「ショートカット」と「リマインダー」というアプリ。そして「FirstSeed Calendar for iPad」という買い切り型のアプリ(2023年時点で1,500円)を使用するとより便利。
FirstSeed Calendar for iPad
FirstSeed Inc¥1,500posted withアプリーチ
ここで一番難しいのは「ショートカット」を自作すること。自作には結構な勉強が必要です。でも、安心してください。YMKさんがそのショートカットはすでに作成してくれています。なので、私たちはそれを利用させてもらうだけ。
そして、「14日間で5回の復習」と聞くと「多すぎる!」と思われるかもしれません。でも実際は先ほど紹介した「勉強テク②:間違えた問題の徹底管理」で復習すべき問題が絞られています。そのため、5回目には「本当に苦手な問題」しか残っていないので、復習の時間も大幅に減っているのです。
ショートカットや設定はここから動画をみてください。
ショートカットのダウンロードにはスマホのLineから下記URLにアクセスして、簡単なアンケートに答えるだけ。今すぐに済ましちゃいましょう!
iPad勉強方法④:苦手問題集の作成
このテクも私は使っていません。なぜなら「勉強テク②:間違えた問題の徹底管理」で十分な苦手問題集が作成できているから。
勉強テク④は苦手な部分をGoodNotes6の「なげなわツール」とよばれる、必要な個所だけのスクショを撮る機能があります。これで間違ったもんだのスクショを、別のノートに張り付けていくわけです。
たしかに苦手問題を復習する際にはかなり有効な手段ですが、勉強テク②で苦手な問題はすでに一瞬でみられるようになっています。そのためこの勉強テク④の処理自体面倒だと感じた私は活用しませんでした。
自分に合ったものだけ取り入れる。それが合格への近道。
iPad勉強方法⑤:iPad集中モード
こちらのテクも私は不要でした。なぜなら、iPadや他のタブレットの通知をそもそもすべて切っているから。通知音が鳴って気が散ることもありません。
ここにプラスαしたいのが、iPhoneなどのスマホを別の場所に置くこと。私は勉強す際、一切iPhoneはみないようにしています。では、どうやってみないようにしているかですが「別の部屋」で充電しています。
私は1Kに住んでいるので、勉強する部屋とキッチンは少し離れています。そのため、キッチンのコンセントを利用して充電器にスマホをさすだけ。少し離れているだけで全くスマホに触れなくなるのでおすすめです。もちろん通知はすべてオフですよ。
また、勉強に集中したいのであれば、iPadのコントロールセンターを活用しましょう。コントロールセンターとは下記部分のこと。iPadの画面をタップし、ロックを外さなくても、iPadの右上を指で下にスワイプすると表示されます。例えば、ここにタイマーをセットしておけば、ロックを外さなくてもタイマーが作動し、すぐに勉強に集中できるというわけです。
設定方法は下記のとおり。iPadで設定アプリを開いて、コントロールセンターから追加したい項目をタップするだけ。
上記設定で時間を測りながら、効率良く学習を進められます。設定の工夫だけでも勉強に集中できる環境は作れるのです。
iPad勉強方法⑤:「One Sec」というアプリの利用
「One Sec」はSNS依存から脱却するために使用するアプリ。勉強中にみたくないアプリを開こうとすると、あらかじめ設定した時間が経過しないとみれないようになります。ブロッキングという機能もあり、そちらを設定するとその日は一切みれません。詳しい設定などはYMKさんがわかりやすく解説してくれているので、そちらをご覧ください。
「SNS依存しがちで勉強に集中できない」という方はぜひ利用してください。私はSNSに依存してなかったので、使用しませんでした。
いうまでもないですが、iPadでSNSを封じても他のデバイス(スマホやPC)で開けます。人間は弱い生き物。1つが封じられても別のデバイスで開けるとわかると、すぐそっちで開こうとします。
つまり、最終的に頼りになるのは「自らの勉強しようという強い意志」。ここがぶれなければ、SNSなど敵ではありません。
iPad勉強方法⑥:「Anki」や「暗記マーカー」というアプリの利用
「Anki」とは簡単にいえば「効率的に暗記ができるアプリ」。そのままですね。使用方法は下記動画をみればわかります。
YMKさんの動画をみるとわかりますが、英単語のような1問1答形式にする場合に効果的です。こちらも私は使用していません。なぜなら、「勉強テク②:間違えた問題の徹底管理」で十分すぎるからです。
「Anki」と「GoodNotes6」は非常に相性がいいですが、「GoodNotes6の内容をAnkiにもっていく」という作業が入ります。これを1つ1つしたとしても「勉強テク④:苦手問題集の作成」で紹介したような苦手問題集ができるだけです。
それなら最初から「勉強テク②:間違えた問題の徹底管理」で苦手な問題は絞れているわけですから、必要ないのではないかというのが私の答えでした。お値段も少ししますし(2023年9月で3500円)。
一方で「暗記マーカー」というアプリはどうでしょうか。使用方法はこちらのYMKさんの動画。
「これは使えそう」と思った方も多いのではないでしょうか。「参考書とかでここ覚えたいからみえないようにできないかな…」ってことよくありません?そんな時に大活躍するのが暗記マーカーというアプリ。
暗記マーカー
Akira Takahashi¥500posted withアプリーチ
紙の勉強ですと「緑のマーカーを引いて赤シートで隠す」みたいなことよくしますよね。あれをより効果的に再現しているアプリといえるでしょう。間違いなく学習をサポートしてくれます。
「Adobe ScanでスクショをPDFにかえる」のところで紹介したように、すでに参考書や問題集のPDFは完成しています。そのPDFをそのまま暗記マーカーに取り込むもよし。いったんGoodNotes6に取り込んだノートを出力して暗記マーカーに取り込むもよし。
そのようにして取り込まれたもので、隠したい場所にマーカーを塗っていく。そして、答えられたら「〇」、答えられなかったら「×」をつけるだけです。それだけで正答率がでて、どれくらい苦手としているかまで一目でみられます。
FPでも簿記でも、参考書読んだだけでは、全く頭に入ってないことだらけだと思います。実際私もそうでした。だからこそ、暗記マーカーを使用して「ただ読んだだけ」から「覚える」工程にうつす。そうすれば少しずつ記憶している単語や文章が増え、参考書も読みやすくなってきますよ!
iPad勉強方法⑦:iPhoneを使ってスキマで勉強
これは個人的にかなり使いました。テキストはすべてデジタル化しているので、iPhone1つあれば、いつでも勉強したい内容を振り返られるのです!
例えば、通勤・通学時間、カフェなどで待っている時間などのちょっとしたスキマ時間で勉強できるんですよね。しかもiPhoneなので片手さえあればできる。ちょっとしたスキマも勉強に使用したい方はおすすめです。動画はここからみてください。
ここでも先ほど紹介した「勉強テク②:間違えた問題の徹底管理」が活きてくるんですよ。というのも、GoodNotes6はiPhoneでも使用できます。つまり、iPadでゴチャゴチャ作業して、効率よく復習できるようにしたものがiPhoneでも一瞬で同期されているのです。これはスキマ時間に使うしかない。
「勉強テク②:間違えた問題の徹底管理」で間違えた問題につけて記号を検索し、その問題を解いていくだけ。非常に効率的な復習方法です。
YMKさんは「1X」や「2X」の記号を消していくみたいですが、私は消しませんでした。なぜなら全体の総復習として間違った問題を解きたいから。そこでスラスラ答えられるか確認するために最初の記号は消さずに残しておきました。自分なりの使いやすいやり方をみつけてくださいね!
また、GoodNotes6はiPhoneやiPadがない状況でもWEB環境さえあれば、ノートを共有できます。下記のボタンを押すとURLがコピーできますので、WEB上でそのURLに飛ぶとアクセスできるのです。
iPad以外の他端末でもすぐに同期され、共有できる威力は凄まじく、個人的にも確実に勉強効率を上げてくれました。職場や学校でiPhoneやiPadが使えない状況で勉強したい時に役立ちます!
iPad勉強方法⑧:スリープ画面からメモ帳で一瞬でメモ
ここからのテクニックは、YMKさんの動画内では紹介されていない方法ですが、効率的に勉強できる方法ですので紹介します。
iPadは立ち上げるまでに顔認証もしくはパスコードの入力によってホーム画面に行けます。しかし、アップルペンシルさえあれば、その工程をすっ飛ばして、いきなりメモを書けるのです。下記のような感じです。
この技は「思いついてことを即メモしたい!」や「忘れそうだから今すぐ記録しておきたい」という場合に使えます。メモした内容はきちんとiPadの目もアプリに自動で保存されるので、忘れる心配もありませんね!
iPad勉強方法⑨:赤シートで隠す
紙での勉強だと「赤シートで文字を隠す」ことで暗記効率を上げることって良くしますよね。それが、iPadでは赤シートなしでできちゃうんです。
こちらもYMKさんが実施されているので是非みてください!
設定には以下の手順が必要。まずはiPadの設定から。
- ①アクセシビリティiPadの設定アプリからアクセシビリティへ
- ②カラーフィルターカラーフィルターをオンにする
- ③色合いをMAXに色合いをタップし、強さをMaxにする
続いて、Assesive Touchの設定
- ①アクセシビリティiPadの設定アプリからアクセシビリティへ
- ②タッチアクセシビリティのタッチを選択
- ③Assesive Touchタッチの中のAssesive Touchを選択
- ④シングルタップまたはダブルタップにアクセシビリティショートカットAssesive Touchにあるシングルタップかダブルタップにアクセシビリティショートカットを選択する
最後は上記ショートカットにカラーフィルターを割り当てます。
- ①アクセシビリティiPadの設定アプリからアクセシビリティへ
- ②ショートカットアクセシビリティのショートカットを選択
- ③カラーフィルターショートカットの中のカラーフィルターを選択
上記設定を終えて、Assesive Touchをタップし、赤色に変われば設定完了です。もう一度タップすれば元に戻ります。
そして、iPadの赤シートで文字を完全に隠すには、GoodNotes6のペン色を指定の色にしなければなりません。その色が「#ff9800」というカラーコードです。
これで、赤シートを持ってなくても、赤シートでノートの文字を隠せます。
また、動画で紹介されている「Assesive Touch」のボタンを瞬時に切り替えられるショートカットは非常に便利なので、取り入れましょう。下記部分から動画をみていけば設定できます。
iPad勉強方法⑩:ペーパーライクフィルムで快適な書き心地を実現
Apple PencilでiPadに書き込む際、さらさらと心地よい感触で書けるのがペーパーライクフィルム。iPadに貼るだけで驚きの書き心地の良さを実感できます。ペーパーライクフィルムは文字用とケント紙用がありますが、勉強用には文字用を購入してくださいね。
ペーパーライクフィルムを貼っていない状態でiPadに書き込むと、傷がつく恐れもあります。iPadを購入した際はすぐに購入し、安全で心地よい書き心地を実感してくださいね。
私も最初はiPadに直接書き込んでいました。しかし、ペーパーライクフィルムを購入してからの書き心地は全く異なるとすぐに実感しました。とても滑らかな書き心地です!
iPad勉強のメリット・デメリット
ここからはiPad勉強で感じたメリット・デメリットについて書いていきます。
紙の勉強では、
- 教科書や参考書が重くてかさばる
- 検索機能が使えず、どこに何を書いたのかわからなくなる
- 本が劣化する
などのデメリットがありますよね。これらをすべて改善してくれるのがiPadなのです。
iPad勉強のメリット5選
まずはメリット。下記5つがあげられます。
- ペーパーレスでiPadさえあれば勉強可能
- どこに何が書いてあったか、検索機能を利用しすぐに探せる
- 参考書などで気になった箇所に自由自在に書き込み可能
- スクショを撮ってすぐにノートにできる
- iPhoneでもすぐに確認可能
まずは何といっても「iPadで勉強完結すること」。もちろんアップルペンシルは必要ですが。でっかい参考書や問題集を持ち歩かなくていい。それだけで幸せです。テキスト・ノート・ペンがまとまるのは非常に魅力的。iPad1台が家にあるだけで、学習環境が整うのです。
続いて、検索機能。こちらも紙の勉強では絶対に不可能な機能。検索して一瞬で求めていた箇所ひとっとび。この凄まじい効率の良さは一度体感すると紙の勉強には戻れません。検索機能を搭載したオリジナルのノートにより、学習効率は確実に上がります。
そして、iPad勉強では問答無用に参考書や問題集に書き込めます。何を書いてもよし、消すのも自由自在。ペンの色も多彩に用意されており、彩るのも自由です。
iPadには「Split View(スプリットビュー)」といわれる画面を半分に分けて別のアプリを開く機能があります。それがまた便利なこと。例えば片側で参考書を開いてもう片側で問題集を開くなんてことも簡単にできます。
しかも気になった部分をスクショに取っていたらそれを一瞬でノートにできるのです。もちろん自在に書き込めますよ。下記のような感じですね。
そして、ノートに取り込んだ情報はすべてiPhoneでもすぐに同期されます。つまり、iPhoneしかなくても勉強可能。
上記はすべて紙の勉強では不可能なことといえるでしょう。
iPad勉強のデメリット4選
一方デメリットは下記のとおり。
- 初期投資にお金がかかる
- 勉強を始めるまでの準備が面倒
- 電池切れの心配
- ブルーライトで目が痛い
まずは初期投資にお金がかかること。こればかりはどうしようもないです。なんせiPadは高い。おまけにアップルペンシルも高い。そのため「iPadを勉強のためだけに買うのか…」という気持ちとてもよくわかります。
私はiPadを読書と勉強のためだけに購入しましたが後悔はしていないです。理由は下記のことがあげられます。
- 上記であげたメリットに魅力を感じる
- 紙を持ちたくない
- iPadについて知ることができた
まずは上記に書いた「メリット5選」を享受したいならiPad購入がおすすめです。そして、私のようなミニマリストなら購入一択でしょう。紙を持ちたくないんです。ですので私は紙の本は一切買いません。すべてKindle本です。
そして、iPadを買わないとiPadの機能について知ることは永遠になかったでしょう。やはり実際使ってみて便利さを実感してみてなんぼですから。「iPad本体のことについて勉強してみたい」という気持ちがある方も購入してみるのはアリです。
続いてのデメリットが「勉強を始めるまでの準備が面倒」ということ。ここまで説明してきたようにiPadは勉強を開始するまでに様々な設定や準備をしなければなりません。
「設定と準備で疲れちゃうよ」という方は多いと思います。そんな方は下記設定は必ず必要なのでしてください。それ以外は必須じゃないので、やらなくても勉強できます。
続いて、電池切れの心配に関しては、モバイルバッテリーがあれば問題なし。ただし、第6世代のiPadPro(最新のモデル)は、バッテリー連続使用時間 (Wi-Fiでのインターネット利用):で10時間です。外出先で10時間勉強できれば十分だと思いますが、もしも心配な方は下記のモバイルバッテリーが個人的におすすめです。
おすすめの理由は下記のとおり。
- バッテリー容量がでかい(9600mAh)
- USB-Cのポートが2つある
- 電源に繋いで使うと60W出力、電源に繋がなくても40W出力可能
デメリットとしては、重さが290gとやや重めなことがあげられます。手で持つと「少し重いな」と感じるレベルです。ただ、電源に繋ぎながらでもモバイルバッテリー単体でも高速で充電してくれるので重宝します。もちろんiPadも余裕でフル充電可能ですよ!USB-Cも2つあるので、MacBookなど、他の端末も充電しながら使用したいという方にはとっておきのモバイルバッテリーです。
また、バッテリー切れを起こさないために、iPad画面上にバッテリーを固定表示させておきましょう。
iPad勉強のデメリットに戻りますが、「ブルーライトで目が痛い」に関しては、できるだけブルーライトをカットし、目を保護する「Night Shift」というiPadの設定があります。下記設定を実行しましょう。
- ①画面表示と明るさiPadの設定アプリから「画面表示と明るさ」をタップ
- ②Night ShiftNight Shiftをタップし、色温度を「暖かく」に
- ③開始終了「時間指定」をオンにし、開始終了をタップ「画面表示と明るさ」をタップ
- ④時間を設定オンにするを「0:00」、オフにするを「23:59」にする
上記設定でブルーライトがカットされた画面表示が四六時中されます。最初は画面が黄色っぽくて慣れませんが、1日も勉強していたらこの色じゃないと逆に違和感がでてきます。
iPadの選び方:どのiPadが勉強用としていいの?
上記メリットデメリットをみて「やっぱりiPadが欲しい!」と思った方は、iPadで勉強を始めましょう。
ここまで長々とiPadの勉強方法について解説してきましたが「勉強にはどのiPadがいいの?」という点がまだ残っていますよね。
ここからは勉強に最適なiPadについて解説します。結論を先に伝えておくと、私がおすすめしたいiPadは下記のものです。
勉強用iPadとして候補に挙がってくるのは下記のiPad。2023年時点で、それぞれの最新モデルで比較しています。
勉強用としての性能 | フルラミネーションディスプレイ | 画面サイズ | 価格(2023年、Wi-Fiモデル、税込み) | |
iPad Pro12.9インチ(第6世代、128GB) | 〇 | 〇 | 12.9(どのiPadよりもでかい) | 172,800円 |
iPad Pro11インチ(第4世代、128GB) | 〇 | 〇 | 11インチ | 124,800円 |
iPad Air5(第5世代、64GB) | 〇 | 〇 | 10.9インチ | 92,800円 |
iPad第10世代(64GB) | 〇 | × | 10.9インチ | 68,800円 |
iPad mini6(64GB) | 〇 | 〇 | 8.3インチ | 78,800円 |
どの種類でも「勉強用」に特化すると処理能力などの「性能」に関しては、問題ないです。つまり、これまで解説したiPadの勉強方法が滞りなく行えます。
そのため、まず絞る基準が「フルラミネーションディスプレイ」。フルラミネーションディスプレイは簡単に言うとアップルペンシルで心地よくスラスラ書ける画面かどうか。「自分が文字を書いた」と思っている場所と「iPad液晶の画面」がずれてたりしたら違和感ありますよね。その違和感をなくすのがフルラミネーションディスプレイ。そのため、この項目は必須。
そうして絞られるのが「iPad Pro12.9インチ」「iPad Pro11インチ」「iPad Air5」「iPad mini6」。では、ここを「勉強用」という観点からどう絞るか。それは「大きさ」です。
大きさ、つまり画面サイズ。これは確実に大きい方が勉強がはかどります。なぜなら、iPadでは「Split View(スプリットビュー)」という機能を使って勉強するから。スプリットビューとは、左右に画面を分割して、片方で参考書、もう一方の画面でノートのような使い方をします。
これが、画面が小さいとかなり厳しい。私は「iPad mini6」も持っていますが、正直スプリットビューでの勉強は困難です。そのため「iPad mini6」で勉強するならスプリットビューを使いません。半分ずつではなく、1画面を大きく使い、勉強します。なので、「iPad mini6」は「家でガッツリ参考書や問題集を開いて勉強する」という点には向いていません。
つまり、勉強用として「大きさ」問題で絞られてくるのが「iPad Pro12.9インチ」「iPad Pro11インチ」「iPad Air5」「iPad第10世代」。あとはどこまで大きさを求めるかです。
私は11インチのiPadをみて「でかければでかい方がいい」と感じたので12.9インチのiPad Proを選択しました。「勉強用にiPad Proはオーバースペック」との問いには間違いなく「イエス」です。画面サイズが12.9インチでiPad Pro以外の低価格モデルがあれば間違いなくそれを買います。
私はほとんど家で勉強する派なので、持ち運ばないで勉強するという人は12.9インチ一択です。やはり大きいのは勉強しやすい。高校生や大学生、理系・文系関わらず、家用の勉強ならiPad Proがいい。もちろん僕のような社会人も大きい方がとても勉強しやすいです。
持ち運ぶことを想定していれば「iPad Air5」にしていたと思います。値段のこともありますし。
ちなみに「Wi-Fiモデル」と「Wi-Fi+Cellular」があります。両者の違いはSIMカードを挿入して携帯回線を使えるかどうか。「Wi-Fi環境でしか勉強しない」人は「Wi-Fiモデル」。もしWi-Fi環境は利用できないという方は「Wi-Fi+Cellular」の方を購入する必要があります。
最近のWi-Fi環境の広がりを考えると「Wi-Fiモデル」で十分かと。カフェもほとんどWi-Fiが使えますし、学校でも使える場所が多いです。
そして、勉強特化ならそれぞれ最低容量で十分。iPad Proなら128GB。他のモデルなら64GB。これが結論です。
iPadの勉強方法を知り、効率的に学ぶ
今回はiPadの勉強方法やおすすめのアプリについて解説してきました。重要な内容は下記のとおり。
- iPad勉強にはiPad、GoodNotes6(アプリ)、Kindle、Apple Pencilは必須
- Adobe ScanでPDF化すると、文字検索ができるようになり、勉強効率アップ
- 勉強用におすすめのiPadは12.9インチの「iPad Pro」
iPadで勉強するには、iPadの他に、GoodNotes6、Kindle、Apple Pencilが必要です。GoodNotes6は買い切り型のアプリで、Kindleアプリは無料。Apple Pencilは高額ですが、ダブルタップ機能など、勉強効率を非常に上げてくれるアイテムです。
Kindleで購入した参考書等をAdobe ScanでPDF化し、文字検索できるようにするととても便利です。GoodNotes6で文字検索機能が使えるようになり、探したい文字のページに一瞬でジャンプできるのが魅力でした。
そのような勉強をするには、できるだけ大きな画面サイズのiPadが最適です。Split View(スプリットビュー)機能を使った際に「大きな画面でよかった」と感じることでしょう。
勉強に最適なiPadが届いたら、学習時間を確保し、すぐに勉強をはじめましょう!iPadが届いた時は、皆やる気とモチベーションが上がってる状態です。その状態を維持したまま、目指している目標まで勉強を継続していきましょう!