- せいろ蒸しが気になるけど、どのせいろを選べばいいかわからない…
- せいろで野菜を蒸す時、ベストな蒸し時間って何分なの?
- せいろ蒸しと合う簡単食材やたれを教えて!
ヘルシーな料理を手軽に作れることから、人気があるせいろ。ただ「本当に普通の野菜を入れるだけでおいしくなるのか」という不安からせいろ購入に一歩踏み出せない人が多いのも事実。
私はせいろを購入してから、ほぼ毎週せいろを使い、ヘルシーな料理をおいしく楽しんでいます。ただ、せいろ購入までは「ほんまにおいしいん?」と疑問に思っていました。
そこで、本記事ではせいろの選び方からせいろ料理でおいしくヘルシーかつ簡単に食べられる方法までまとめて解説します。
この記事を読めば、せいろのコスパの良さに気づき、せいろが欲しくなること間違いなしです。

せいろはヘルシーな上に調理工程も簡単。器にもなり、コスパ抜群!
せいろとは

まずせいろとはどういった物なのか解説します。
せいろの特徴
せいろの大きな特徴は以下の通り。
- 食材を蒸す調理器具
- 杉、竹、ヒノキの3種類ある
せいろは食材を蒸して食べられるようにする調理器具のこと。素材は杉・竹・ヒノキがあります。それぞれの特徴は以下の通り。
| 材料 | 香り・風味 | 耐久性 | 主な特徴・向き不向き |
|---|---|---|---|
| 杉 | やさしい木の香りが強め。食材にほのかに移る。 | やや柔らかく、長年使うと割れやすい。 | 香りを楽しむ料理(点心・野菜)に向く。手入れを怠るとカビやすい。 |
| 竹 | ほぼ無臭。香りが少なく食材の邪魔をしない。 | 軽くて丈夫だが、割れやすい個体もある。 | ほぼ無臭なので素材の味を活かす料理に向く。軽量で扱いやすい。 |
| ヒノキ | 強く清涼な香り。抗菌効果もある。 | 非常に丈夫で長持ち。 | 高級感があり、長期使用に向く。香りが強めなので好みが分かれる。 |
価格は一般的に杉→竹→ヒノキの順に高いです。
このように、食材を蒸して味や香りを楽しむための調理器具がせいろです。
蒸し器との違い
「せいろと蒸し器って同じじゃないの?」と思う人も多いでしょう。よく似ていますが、厳密には異なります。
| 比較項目 | せいろ(杉・竹・ヒノキなど木製) | 蒸し器(金属製:アルミ・ステンレスなど) |
|---|---|---|
| 素材 | 木(杉・竹・ヒノキなど) | 金属(アルミ・ステンレスなど) |
| 香り・風味 | 木の香りが食材に移り、やさしい風味 | 無臭で素材の味そのまま |
| 通気性・蒸気の回り | 適度に蒸気を逃がし、ふんわり仕上がる | 蒸気がこもりやすく、水分が多くなることも |
| 仕上がりの質感 | しっとり・ふっくら | つるっと・やや水っぽいことも |
| 見た目・雰囲気 | 和の雰囲気。食卓にそのまま出せる | 実用的。調理器具感が強い |
| 手入れ | 使用後は乾燥必須。カビ・割れに注意 | 洗いやすく、乾きも早い |
| 耐久性 | 長持ちするが、扱いに注意が必要 | 丈夫で長寿命 |
| 重さ | 軽い(竹・杉など) | やや重め |
| 価格帯 | 素材により幅広い。やや高めのものも | 比較的手頃 |
つまり、せいろは見た目や香り、風味を楽しみたい人向けの道具。蒸し器は現代の実用的な道具って感じ。
せいろのメリット
では、せいろのメリットとは一体何なのでしょうか。以下の点が大きなメリットとしてあげらます。
- 蒸気で加熱するだけ=油を使わずヘルシー
- 料理の時短ができる
- 出来上がったら、そのまま食卓に出せる
まず、蒸気で加熱して調理するので、油を使ったりせずとてもヘルシーです。普段、食材のカロリー等を気にする人は非常におすすめの調理方法でしょう。
また「料理の時短」という点でも非常に優秀。理由は味付け等をする必要がないから。野菜などの素材をそのまませいろにぶち込み、蒸すだけ。入れる食材や量にもよりますが、10分程度待てば出来上がりです。
さらに、そのせいろをそのまま食卓に出せる。つまり食器とかも不要なんですね。調理器具をそのまま器にできるのも大きなメリットで、洗い物が減ります。
このように、ヘルシーで簡単に料理ができる点がせいろのメリットと言えるでしょう。
せいろのデメリット
一方でせいろのデメリットは以下の通り。
- しっかり乾かさないとカビる
- せいろが入る大きさの鍋が必要
せいろは使用した後、洗浄し、しっかり乾かさないとカビます。使うたびに水分をしっかり拭き取り、風通しの良いところに置いて、乾燥させましょう。
また、せいろはサイズが重要。せいろは鍋の上に置いて蒸します。よって、せいろ自体を上に置ける大きさの鍋が必要です。以下のような感じ。




よって、せいろの購入前にせいろを入れられる鍋があるか事前に確認しておきましょう。
せいろ蒸しに必要なもの


続いて、せいろ蒸しをするのに必要なものを紹介します。
せいろ
上記は竹でできたせいろ。上記せいろにした理由は以下の通り。
- 香りに特にこだわりがなかったから
- 価格がリーズナブルだから
- 無償で交換サポートがあるから
私は「せいろで香りを楽しみたい」という希望は無かったので、竹にしました。竹だと香りはほとんどありませんが、価格がリーズナブルです。
私が買った2段セットは約2,500円。竹せいろの中でも比較的購入しやすい手ごろな金額。
また、上記せいろには無償で交換してくれるサポートがあります。もし破損個所があった場合、商品到着から30日(LINE登録すると60日)以内であれば、無償で交換可能。実際私も竹が割れたので交換依頼しましたが、2日後には新しいせいろが届きました。


方法は簡単で、上記のように破損個所とロゴが分かる写真をLINEにあるお問い合わせに送るだけ。公式のLineはせいろと一緒にQRコードが届くので、そちらから登録しましょう。
私のように、特に香りにこだわりがなく、それよりも価格・サポート面重視なら竹のせいろがピッタリだと思います。
鍋
続いて必要なのがせいろをのせられる鍋。私は家にある鍋がジャストサイズでせいろを乗せられたのでそちらを使ってます。せいろでも紹介したものなら、鍋とセットになった商品もありますね。
上記のように、せいろを置ける鍋を用意しましょう。
キッチンペーパーやキッチンシート
最後はキッチンペーパーがキッチンシートが必要です。キッチンペーパーやシートはせいろに敷いて、食材がせいろにくっつくのを防ぎ、せいろの清潔さを保ちます。
せいろで紹介したせいろなら専用のシートがついてくるので便利です。無くなったら家にあるキッチンペーパーでも良いですし、専用のシートを追加で買ってもOK。
野菜のせいろの蒸し方法


ここでは、せいろ蒸しの方法を紹介します。
野菜せいろ蒸しの方法
基本の野菜のせいろ蒸しは「蒸し時間が長い野菜を先に入れて後から追加投入していく」方法です。具体的には以下のような感じ。
- STEP1水を沸騰させる鍋に9割くらい水を入れて沸騰させる


- STEP2キッチンシートを敷き、具材をのせるせいろにキッチンシートとかキッチンペーパーを敷き、具材をのせる。ここでは、豚肉と白菜。蒸し時間が長い物から入れる。


- STEP37分蒸す鍋にせいろをのせて7分間蒸す


- STEP4残りの野菜を入れる追加投入する野菜を入れる。ここではエリンギとネギ。


- STEP53分蒸す3分程度蒸したら出来上がり


上記のように、蒸し時間が長い野菜を先に入れて後から追加投入していくのが基本です。
せいろ蒸し後
せいろ蒸しが終わったら、以下の流れで片付けます。
- 柔らかいスポンジで軽くこすって洗う(ぬるま湯)
- タオル等でしっかり拭いて乾かす
せいろ蒸しが終わったら食材(特に肉類)が少しこびりついていることがあるので、ぬるま湯で軽くこすりましょう。力を入れ過ぎて竹が割れないように注意です。汚れがひどければ、中性洗剤を軽くつけて洗い流しましょう。
ある程度汚れが落ちたら、タオルで拭き取って乾かします。直射日光が当たらない風通しの良いところがベスト。私は以下の感じで干してます。


手で触って湿り気がなくなればOK。しっかり乾かさないとせいろにカビが生えるので、使用後の水分除去はマストです。
せいろにどれくらい野菜を詰め込むか
あまりにせいろに野菜類を詰め込み過ぎると、蒸気の通りが悪くなり、野菜のうまみが引き出せないことも。よって、あまりに詰め込み過ぎないのが正攻法。
ただ、私はめんどくさがりなので、1回ですべて蒸せるように割と詰めちゃいます。私は味に鈍感なこともあり、ほとんど味の差は感じません。
よって、味に敏感で1つ1つの素材の味をしっかり楽しみたい人は余裕をもって蒸すと良いと思います。以下の感じ。


私のように、めんどくさがりなら以下くらい詰め込んじゃいましょう。


もし、上記でまずいと感じれば、少しずつ量を減します。何度か試行錯誤することで、自分にベストな量が見極められますよ。
【手間最小限ver】野菜のせいろ蒸し方法
野菜せいろ蒸しの方法で正攻法のせいろ蒸しの方法はOKです。ただ、この方法だと全然食材がせいろに入らないので、何度も蒸さなきゃいけない。かなり面倒です。
私のように「何度も蒸して時間がかかるのはめんどくさい!」という人は以下の方法で蒸してみてください。
- STEP1鍋の水を沸騰させる鍋にパンパンに水を入れ、沸騰させる
- STEP2キッチンペーパーと食材詰め込みキッチンペーパーをせいろに敷き、蓋が閉まる程度まで野菜と肉を詰め込む




- STEP320分蒸す中火で20分蒸したらできあがり


せいろの蓋をあけて、肉の赤みが消えていたら完成です。この方法だと、いちいち食材を追加投入しなくていいし、1回蒸すだけで食べられます。
私はほぼこのやり方で蒸してますが、特に味が悪いと感じたことはありませんね。めっちゃうまいです。
せいろのおすすめ簡単食材・野菜・蒸し時間


ここでは、せいろにおすすめの簡単食材をベストな蒸し時間と合わせて紹介します。
白菜・豚肉:10分
白菜と豚肉は最初に入れて10分ほど蒸すのがベストでしょう。せいろに入れる食材は色々ありますが、豚肉が結構時間がかかるイメージ。
せいろを開けて豚肉の色が赤くなくなっていたらOK。白菜は「柔らかくしたいか少し硬めがいいか」で調整しましょう。個人的には最初に入れて柔らかくしています。
長ネギ:5分
長ネギは少し硬めの方がおいしいので5分。ふにゃふにゃでもよかったら、白菜や豚肉と入れても全く問題ありません。
エリンギ・しめじ・もやし:3分
仕上げに入れるのはキノコ類ともやし。だいたい3分くらい前に入れたらしっかり蒸しあがります。エリンギとしめじは好みが別れるので、好きな方を投入してください。もちろん、両方好きなら両方いれてもうまいです。
もやしは「具材が足りない」みたいな時にピンチヒッター的なポジションで入れています。
どの食材も確実においしく蒸しあがるので、1度せいろに入れて、楽しんでみてくださいね。
せいろ蒸し野菜に合うたれや調味料


最後にせいろ蒸しの野菜にピッタリな調味料を紹介します。
塩
調味料でマストなのは塩。とりあえず蒸しあがったら軽く塩を振りかけて食べます。
まずは素材をそのまま食べ、次に塩をかけて食べるとよりおいしさが伝わるでしょう。
味の素
「塩だけでは飽きてきた」となったら、味の素の出番。
味の素は単体でも良いですし、塩をかけてから味の素をかけてもうまい。個人的には塩と味の素の合わせコンボでいつも食べています。
ポン酢・ごまだれ
ポン酢やごまだれもせいろ蒸しの野菜によく合います。鍋料理でポン酢・ごまだれがいつもが出てくるのと同じ理論。合わないわけがありません。
ただ、ポン酢とごまだれは味が強すぎるので、最終手段です。おいしいのは間違いないですが、ポン酢・ごまだれがメインの味になります。
よって「塩や味の素以外で食べたい」となった時にポン酢・ごまだれを控えとして置いておくのもありでしょう。
せいろ蒸しで簡単においしい野菜を摂ろう


今回はせいろ蒸しの方法からおすすめの食材まで紹介しました。
せいろ蒸しはヘルシーにおいしく野菜を食べられる調理方法。健康的な食生活を送りたいなら必須級のアイテムです。
そんなせいろ蒸しにはせいろ本体、キッチンペーパー、鍋が必要。鍋にこぼれないくらいの水を入れ、沸騰させ、せいろに入れた野菜や肉を蒸せば完成。
せいろを使った簡単な調理で、おいしく、健康的な野菜料理を楽しみましょう。






